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批判と提案


学生時代にゼミで一緒だった友達が、その友人から聞いたらしい話として
今でも座右の銘にしている言葉がある。

「批判は誰にでもできる。大切なのは提案が含まれているかどうかだ。」
と言う言葉。

少なくともこの国においてはこの言葉が100%当てはまると思う。
僕らの仕事でも、これまでやってきた技術とは違うやり方になった場合
何度もこのことに当てはまる状況に遭遇してきた。

例えば僕が今やっている仕事はASP.NETという技術を使うものなのだけど
これはマイクロソフトという1私企業の技術になる。
対抗馬としてはjavaやphpといったWindowsではなくUnix/Linuxをベースとした技術で
これらは公的な技術であり、開発環境を手に入れるには1円も必要ないだけでなく
javaに至っては情報処理技術者試験にも採用されている。

実際、javaで仕事をしてきた人のマイクロソフト批判は何度も聞いてきた。
しかし僕はこれに対して冷めた目で見ている。

根本的には自分が経験を積んできた技術で誰もがやっていきたい。
しかし、どんな正論で批判しても現実は違うのだ。

デフェクトスタンダードと言う言葉がある。
とどのつまりは「事実上の標準は何なのか」ということ。

私見を書けばjavaの需要は今後激減する。
しかし皮肉なことにphpがそのシェアを奪っていくだろう。

それではマイクロソフトの技術はどうか。
結論は少なくとも10年以降までは需要が絶えない。
現実に.netの案件は引く手あまたで連絡がくる。

要するにクライアントサーバーの全盛期にVisual BasicとOracleとで作られたシステムが大量にあり
これを今の技術にのせかえるマイグレーションの仕事が引く手あまたなのだ。
これには旧システムのプログラムを解析できる経験が必要だし、現在の技術と知識も必要になる。
そういう意味ではデジタルネイティヴ世代には対応できない。
新規作成はできても保守という観点に立つと長年の経験が大事だと言うことになるのだ。

いずれにせよ保身に基づく批判は聞き飽きた。
これらのことを理解していない人とは深入りしたくはない。

僕は僕のやってきた技術の延長線で食いつないでいく他はない。
願わくば音楽か歴史か心理学かの分野で食っていけるようになりたいのだけどね。

今回の動画は風の3rdアルバムWindless blueに入っている「君と歩いた青春」です。
by jun_hara | 2012-04-19 21:31 | 独り言 | Comments(0)


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