タイトルに『続』と記したのは、曲を追加するためではありません。
メジャーデビューしていない2曲についてライナーノーツを書いておかなければと思ったからです。 その曲は 『どん』(秋山羊子)と『この世の終わりの雨が降る前に』(朝倉俊夫)です。 秋山羊子さんは度々僕の日記にでも書いたので本人については記す必要はないでしょう。 でも、どんという唄については説明が必要だと思います。 この唄は彼女が2004年の12月に初披露したもので、音楽を創作している人なら必ず突き当たる壁を端的に流れ響くメロディーとピアノによる弾き歌いで表現された唄です。 そして僕にとっては彼女の唄の中でコロッケパンよりも一番共鳴できる唄だからなのです。 残念ながら現在(少なくともここ3年)のレコード業界(レーベル)は科学技術の急速な発展とネット音楽配信の影響で不況下にあり、音楽以外の話題性がないと中々マーケティングを決断できない状態です。 もしこんな時代ではなかったら、今頃彼女は確かにメジャーの舞台で歌っていても不思議ではないストイックなアーティストです。 彼女の唄は彼女のHPの略歴に書かれているように様々な素晴らしい評価を受けてきた事は間違いはありません。 そしてどんという唄はシンガーソングライターが何時かは必ず突き当たる「作る事、唄う事」の壁を見事に表現した唄なのです。 僕の独断ですが、彼女はこの唄を通過儀礼としてその後、吹っ切れた唄を作り披露し続けています。 この唄の前後を観て聴いてきた者として僕は秋山羊子の音楽をリスペクトする思いもこめて、今年カバーさせてもらおうと思ったのです。 もうひとつのこの世の終わりの雨が降る前にという唄は7年前のNatural Wayという僕のユニット以外では披露されていない唄です。 朝倉俊夫という名前は本名ではありません。Natural Wayとして活動していた時の芸名です。 彼と知り合ったのはヤマハクラッセ(新宿)と言う音楽レッスンにソングライティングコースというものがあって、そこで知り合った同期生です。 演奏の力量は度外視して彼が表現したかったのは『平和の継続と愛』でした。 当時彼は京都大学の学士課程及び修士課程を卒業後原子力資料情報室というところで活動していたスタッフでした。 彼自身の学生時代の専攻は文学部中国語文学だったのですが、チェルノブイリの原発事故を目の当たりにして自分の存在理由を本来の反戦に求めた男なのです。 彼はその教養の高さにも比例して音楽(特にクラシック)に対して感性豊かで造詣が深い人間でした。 彼の唄は当時僕が四谷に住んでいる時に聴かせてもらったのですが、メロディーとその歌詞の世界と彼の生き様に感動したのです。 そのことをきっかけに期間限定ユニットを組んだのですが、その当時かかざず演奏してきたのがこのこの世の終わりの雨が降る前にです。 当時の演奏形態はボーカル:朝倉俊夫 ピアノ&コーラス:橋本伊和美(当時の僕の芸名です)でした。 今年は僕がソロライブで唄ってみようと思います。(だって、あいつ音痴だったから) でも長い間封印されてきた歌なのでせめて歌詞を書かないとね。 この世の終わりの雨が降る前に ~たとひ我死の陰の谷を歩むとも災ひを恐れじ、汝我と共に在せばなり~ 作詞作曲:朝倉俊夫
by jun_hara
| 2006-01-02 21:00
| music
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