僕は26歳まで関西にいたので今でも関西弁はなおらない。って言うか標準語に合わせる努力はしていない。でも、15年近く東京に暮していると若い頃に嫌いだった関西人の変な標準語に腹を立てることもなくなった。 実際僕も標準語を意識して喋る事もあるしね。 例えば関西で「アホ」は褒め言葉でも使うし、この言葉を使うことによって親しみ易いことを暗に伝えている事もある。 ただこれは関西人に理解がある人だけがわかることであって、東京では通用しない...ことが多々ある。 そこで上京したての頃、僕が自分に出した課題は標準語と関西弁のバイリンガルでした。 ところがこれが難しい。前述に記した「アホ」の使いどころは、間違えると険悪な空気を作ってしまう。 だから僕は雑談の中で関西人のプロポーズの話をよくする。 別に関西人全てがやっている会話でもないけど「アホ」のニュアンスを伝えるには一番分かり易いのだ。 っで、その会話は 男「今日は一緒にいてくれてホンマにありがとうな。」 女「なんや、あらたまって...。」 男「いや、うまいこと言われへんねんけど、俺、お前の事むっちゃ大事に思とるねんで。」 女「...そりゃありがと。ほんでもそんなマジな顔で言われたら気色悪いわ。」 男「そうか。ちょっと俺、緊張しすぎとるんやろな。ほんでもな今日はちゃんと言わなあかんと思て...。 俺、お前と一緒になりたいねん。いきなりこんな事言うたらこまると思うけど、ホンマやねん。 俺と一緒になってくれへんか...。」 女「...アホ。」 ここで女の言った「アホ」はOKの意味なのです。 そうするとNOはどうやって表現するのかというと、パターンはいっぱいあるわけで ・無視してひとりで立ち去る。 ・標準語で「ごめんなさい」と喋りだす。 ・「何いきなり変なこと言い出すのん」とはぐらかす などあるわけですけど文章にするのは難しいけどこの「アホ」と言った女の表情やアクセントから判別できるのです。 これは 「アホかっ!」や「アホ」や「何言うとんねん。アホちゃうの」とか、バリエイションはあるのですけど、この3パターンをとってもYESとNOの間が垣間見れるのですね。 中国4000年には及ばないけれど1200年以上公用語として用いられてきた関西弁は、このように熟成されているのです。 だから初めて会った人が関西弁でも、その文化差をわかってもらえたら一個人としては いとうれしです。 今日観たDVDは明日の記憶でした。 本当に観てよかったと思います。 僕は今年の10月からカウンセリングを受ける事にしたのですけど、その趣旨は僕が晩年やりたい仕事が高齢者の臨床心理だからで、今も変わらないからでした。 率直に言えば「死の準備をする年代の方々」のそばで、その人生の作業に関わりたいという意味からです。 これは大学時代から変わる事のない「辿り着きたい場所」でした。 臨床心理士の資格をとるのは大変です。 おそらく経済的にも10年以上はかかるでしょう。 40歳を迎えるまでは定年を迎えてからと思っていたのですが、人生の折り返し地点を過ぎて、今始めなければと思ったのです。 人の老化はさまざまで、資格があるから出来るとはいかないとは分かっています。 しかし長年敬愛してきた河合隼雄先生の後を次げる仕事が出来るのなら 「生まれてきた甲斐があるものだ」 とも思っています。 今、担当になって下さっている臨床心理士の先生は、この言葉を本当に受け入れてくれました。 僕自身の生き方に問題があること。 抱えていかなければならない罪。 でも失ってはいけないと思っている希望。 合計たった3時間しか話しをしていないのにこれだけのことを伝える事ができたのです。 だから、これからも遅すぎると諦めることなく、辿り着きたい場所を目指して行きたいと思っています。 by jun_hara | 2006-12-07 00:08 | 独り言
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