ここのところ大学の時に憶えた認知的不協和とかフィッシュバインの行動予測式に当てはまることが立て続けに起こる。まるで誰かに試されているような...。 小難しい言葉だけど、今でも忘れられない。 一見難しいことのようであるけど、考えてみればごく当たり前の事。 要するに人は正論では動かない。 言ってみて、やってみせなければ、伝えたいことは理解できないという事。 この当たり前の事も心理学という歴史の浅い学問では、最近になって肯定されるようになったのだ。 それまでは、人は事の善悪や好き嫌いで行動を起こすというのが主流だったのだけど、僕が学生だった頃の論文では、この定説はくつがえされていた。 それでは人は社会的行動をどういう意図でもって起こすのかという課題に答えたのがフィッシュバインの行動予測式だった。 A(w1)+N(w2)=I~B Aはattitudeの事で〔物事に対する心構え〕。要するに「行動の結果に対する態度」のこと。 Nはnormの事で〔社会的規範〕分かりやすく言えば「個人にとって家族など重要な他者の認識」 Iはintentionの事で〔何かをしようとする意志〕 Bはbehaviorの事で〔振る舞い〕要は行動そのものの事。 この式に出てくるw1,w2はそれぞれの比重(weight)のこと。 人は社会的行動の意思決定をする時、その行動をするとどうなるかと言うAと、その行動した場合個人にとって重要な他者はどう思うかというNによって、「こうしよう」という行動意図であるIが確定し、実際の行動Bを起こすと言うもの。 この理論は社会心理学にとどまらず今やマーケティングでもほぼ基礎知識として理解されているらしい。 こんな式で何ができるのかと言うのは一言では解説できないが、実際の社会統計での調査方法にも採用されており、かなり説明率の高いモデルなのだ。 また認知的不協和(にんちてきふきょうわ)は、人がある認知(知識、経験、行動など)と矛盾した認知に遭遇した時に感じる不協和(不快感)を解決しようとする心理状態のことで、要するに人はいともたやすく自分に都合がいい理屈で物事を判断しやすいかということを説いたもの。 哲学においてはソクラテスの時代からこんなことは常識で、人の思考の危うさからエポケー(判断の保留)と言う用語が提唱され僕が学生の頃には小さな流行語だった。 しかし現実世界において多くの人は「人間は事の善悪や好き嫌いで行動を起こす」という錯覚から逃れられていないのが現状で、この錯覚をもって自己正当化とか他者批判が多く行われている。 その最たるものが戦争なのだけど。 とりあえず簡単に解説するのは難しい用語だけど、言っていることはごく普通のことで、社会統計だけでなく、人を観る尺度としてこれらの知識は物事を冷静に判断する時に大変役立つのだ。 兎に角、情報の氾濫で将来予測が難しい時代だけど、一個人と対面する時、これらの言葉は呪文としても判断を整理するチェックとして役立つのである。 とどのつまり、何かを言ったりしたりする時には、それがどういう結果になるのを熟慮してからすべきであり、もしそれが自らをヒールにしたとしても、腑に落ちて決断ができたならばやればいいというのが今の僕の肝になっている。 決して彼等のようにはなく 時は誰かを 道連れにして いくつかの時代を 終えてきた その度君は 言葉探して 時代の後から ついてきただけ 心は 何処にある 心は 心は 心は 何処にある 心は 心は なにを見ても なにをしても 僕は 僕の ことばでする やりたいことも やるべきことも 今 僕の中で ひとつになる ためらう ことはない このまま 走るよ あなたの為に歌う 素敵なことだろう 心は 何処にある 心は 心は 君とは いつまでも こころは通わない 君とは いつまでも こころは通わないだろう 今こそ 焦らないで 今まだ 語るな 今なら まだ戻れる 今なら 間に合う 心は 何処にある 心は 心は 心は 何処にある 心は 心は 心は 心は by Off Course 今回の写真は6月1日に訪れた鎌倉の鶴岡八幡宮です。
by jun_hara
| 2008-07-18 22:43
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