お盆に入った東京は人影まばらな所もあると思い、珍しく早く起きられた土曜の朝に部屋を出てみた。
この土日、深川では3年に一度の富岡八幡宮の本祭りである。 クライマックスは日曜日で茅場町から永代橋を通って東陽町までの永代通りと裏道はすべて車両通行禁止になり、御輿が担がれる。 今日は永代通りの片道1車線だけ通行規制をして、それぞれの町内会の御輿が繰り出されていて、今回の写真が僕が住む部屋から出た所すぐの御輿の模様。 最終日の迫力はないものの、祭りの空気が漂っていた。 さて僕はというと帰省するでもなく、旅行するでもなく、兎に角世間の動きとは関わりなく特に決めていた予定がない。 とりあえず昼間に済ませておくことを思い巡らし、御輿の横を歩きながら自転車を転がして西へ歩いた。 まず思いついたのは、最近、近くにできた鐵次郎と言ううどん屋へ行くことだった。 ここはとある雑誌で、湾岸・築地・江東区エリアのうどん屋リクエスト1位になった所なのだ。 この店は年中無休と記載されているが、できて間もない頃、閉店直後に店の人に聞いたら、平日は突然休みにすることはあるけど、雑誌に営業日が掲載されてしまったので土日だけは休まないとのこと。 それに営業時間は11:00~15:00なのだ。(この時刻だと土曜日の僕はほぼ寝ている) 何回も金曜の夜には「明日行こう」と思っていたけど、それが今日になってしまった。 12:30に僕が入った時は祭りとは関係ない裏通りにあるせいか客は一人もいなかった。 でも1分経たないくらいに近所のお婆さんらしき人が入店してきて直ぐ、まだ注文していなかった僕を横目に「冷たいの!」って...。思わず僕も「それと同じもの!」と言った後メニューを眺めていた。 月曜日を例外として、通常メニューは温かいものと冷たいものの2つしかない。 さすがにこの季節、温冷の二つしか選択枝がなければ、日中は冷たいほうになる。それが今回の写真。 食後の結論から言うと「これで950円だと、いくらこだわりの店でも知人友人を誘うのは無理」。 確かに出汁と具から醸し出される味はいいし厳選素材での自家製麺は腰があって美味しい。それにデザートについてくる杏仁豆腐は濃厚で申し分ない。 ただ、うどんに950円では讃岐うどんや京うどんを食ってきている関西人としては納得がいかない。関西人はいくら高くても、何の驚きもないうどんに600円以上は払わない。(今のインフレ状況だと知らないが) 個人的な感想だけど麺の腰の解釈が難しいのだ。 一番わかりやすい例えだと、僕の中で美味しいうどんの麺の表現は至極簡単で 表面ツルツル中シコシコなのだ! しかしこの店の麺はツルツルが本場讃岐程ではない。そうなるといくら腰があってもシコシコが生きてこない。 これでは麺の店が激戦区である門前仲町で、3年後にこの店があるかどうかは難しいと思う。 でも平日は微妙にオフィス街である場所だから例外になる可能性はあるけど。 13:00頃うどん屋を出て自転車を漕いで姉の部屋まで届け物をした後、汗だくになった体を冷やすためと煙草を一服するためにイトーヨーカドーへ入った。そしたら吹き抜けのエスカレーター横にある大きな垂れ幕で崖の上のポニョが目に入った。 こうなったら衝動を抑えられない。 と言うのも、前にNHKのプロフェッショナルで宮崎駿の原作・脚本・監督最後の作品かもしれないというMakingの様子を観ていたから。それに今回は原点でもあるCGを一切使わない全て手書きのセル作品だと知ってすごく興味があったから。 僕自身ジブリ作品を全て観てきて、ここのところ特に不愉快だったのは 画像の色遣いや背景の描写がCG特有の技法で緻密になっている分だけ、味気なくなってきていること。 それに時代もあると思うけど、余りにも人類に対するメッセージ性が強すぎて純粋な娯楽として見られなかったことだった。 ポニョに関しては少々環境問題の胡散臭いメッセージはあったけど、5歳の子供が純粋に楽しめるファンタジーになっていた。 しかし宮崎さんの65歳にしてこの創造力は圧巻だ。 周りで観ていた幼児達も最初は集中できなかった子などが映画館初体験のせいか、アクション映画の予告編のあたりから泣き止まなかったものの、本編後半1時間くらいでは完全に集中して魅入っていたのだろう。エンディングでは子供達が映画にあわせて合唱状態になっていた。 16:20頃外へ出てみたら、なんだか空は群青色の変な雲が覆っていた。 まさかとは思ったけど、夕立があったみたいだ。 湿気だった道をOKスーパーへ向かい、週末の買い物を終えて帰ってきたら18:00を回っていた。 何もする予定がなくても、この町に住んでいたら何かで時間が埋まってゆく。 さて明日は本祭り! でも次の1週間が仕事の山場なので早く寝なきゃ。
by jun_hara
| 2008-08-16 22:23
| 週末
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