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本当なら

その唄にメッセージが的確に含まれているなら全て削ぎ落としてアカペラで唄っても感動は伝わるんだろうね。
by jun_hara | 2006-12-27 00:05 | 独り言

時世

ああっ面白かった。
何一つできていないのだけどね。
by jun_hara | 2006-12-24 19:55 | 独り言

ライブハウス雑考

e0027033_383576.jpg残念甲子園ボウル...2点差とは。今年こそ東京ドーム(ライスボウル)で関学が観れると思ったのに。でもあれだけミスが出ると負けても仕方ないよなー。

愚痴はこの辺で...

師走になるとライブの時にもいろんな別れや出会いをみる事がある。特に僕のような一定の場所でライブをやっている者にはそんなシーンもよく見受けられるのだ。

今では東京でライブハウスのレギュラーになるのはそんなに難しくない。というのも近年、出演者の増加よりもハコの増加のほうが多いからだ。特にアコースティックであるならば場所を選ばない。
昨日まで唯のレストランや喫茶だった場所が2畳程度のスペースさえ確保できればライブハウスになってしまうのだ。
出演者募集だってネットで探してBBSやメールで依頼すればある程度の人員は確保できる。ましてや客の集まらないハコよりストリートを選択するミュージシャンも多い。
そうするとこれまでライブハウス1本でやってきた老舗と新参のハコが出演者を通じて衝突することもある。その結果出演者も離合集散しハコも千変万化する。

僕の場合出演するハコを選ぶ基準は明確で、スタッフの人柄に絞っている。
なので新参のハコにレギュラーとして出ることはあまり考えられない。
要は「桃李ものは言わざるも 自ずから道をなす」という事の延長で、「少なくとも1年以上付き合ってみる甲斐のある人達だと思えるならば、関わってみて悔いはないだろう」という僕なりの解釈からやっている。

これは人それぞれで「ここのハコの面子は質が高いから、ここの面子と対バンになってもっと仲間を増やしたい」とか、ベタな場合「自分は売れるためならどんな場所でもやるし、どんな場所でも切り捨てる」と言う人もいる。

それが数年数ヶ月やってみると思うようには行かない事で、レギュラーでのハコ活動を中止や休止したり、それまでシックリいっていた馴染みのハコを批判したりする人もいる。
まー井の中の蛙のように1箇所のライブハウスに安住するのもどうかとは思うけど。

ただ少なくともアコースティックバブルの現在において惑わされていけないのは、これまで売れてきたメジャーミュージシャンのようなことは夢見ないほうがいいと言う事だ。これからはこの亡霊に取り付かれていると、いかなるハコも不満だろうし誰も仲間にはならないだろう。

少なくとも僕はこれまでのような『ひとりの人間を神のように崇めるミュージックシーン』はガキのやることだと思っているし、マスメディアでそれが厳然と残っていることにもゲンナリしている。

本当に音楽が好きならば別にメジャーである必要は何処にもないのだけれど、それでもこの亡霊が離れない人は、根本的に音楽に対する関わり方と言うか人生観がどっかで歪んでいるのだと思う。

誰だって観客が多い場所でやってみたいと思うのだろうが、そんなことは稀に見る一時の幸運に過ぎない。それよりも大切なことはそこで関わるスタッフや対バンの人達、それから聴衆の方々との一期一会で、『2度と会えるかどうか解らない』つもりで関わっていくことで、それが逆に永続的なつながりになったりする。

ハコの経営とは相反する考え方かもしれないが、基本的に僕はこのベクトルでやっているかぎり今思いつく面白いイベントやライブができそうな気がするし、思いのままに唄っていけると思う。

あはは...でも確かに昔はこんなこと微塵も思ってませんでしたけど。

今回の写真は母校(関学)の中で一番好きな場所の風景です。
by jun_hara | 2006-12-18 23:59 | 独り言

初の由井KARAMU in 銀座Miiya Cafe

e0027033_2401721.jpg今日は朝から先週撮影したCTの診断を聞くために御茶ノ水の東京医科歯科大学病院まで行ってきた。
さて病院での検査結果ですが、悪性の腫瘍ではないので大丈夫とのこと。
ただ現段階で2cmほどの大きさなので、これより大きくなったり痛くなったりしたら場所が場所だけに入院も含めた手術で切除しなければならないとのことでした。

行く前は「もし悪性腫瘍で余命幾許もなかったら、何をし残しただろう。」てなことを考えていたのですが、結果を聞いて少々残念にも思った不届きな僕です。
まー次回検診は来年3月1日に行くので、その時に初の入院を体験できる結果になればいいか...などとまたまた不届きな事を考えてしまったのです。

だってスセリさんの唄じゃないけど
死のうとは思わないけれど、生きるの大変~♪
だから。

さてさて病院では待ち時間も殆どなく早めに終わったので、富士そばでカツ丼を食べた後、ついでに秋葉原を散策して来ました。
一番の目的はCD-Rがあと1枚しかないので10枚セットを買うため。結果That'sのプリタブルCD-R10枚しめて419円なり。ところが帰路に差し掛かった別の店で400円のを発見してしまい悔しかったのだー!...
まーたった19円で腹が立つのもセコイ話しだけど。
根が貧乏性なのだな。

さて夜は由井さんMiiya Cafeで初の公式ライブがあるので銀座へいそいそと出かけて行った。
以前由井さんをMiiya Cafeに連れて行ったのはアコナイトという飛び入り参加のイベント時で、3曲ほどやったことがあるのです。
今回はホンチャンのブッキングなので持ち時間は45分ある。
なので用意した曲数は8曲。
そのせいかどうかは定かではないが、4曲目で由井さんは唄を忘れてしまったのだ。
歌詞カードはある。まさにメロディーそのものを忘れてしまったらしくて僕が唄いだしを本番で教えることに。
まーこれも由井さんのキャラのせいにしてしまえば笑い話なのだけどね。

今日の対バンはいいムードだった。
由井さんにとっては学生時代にゆうげん荘で合宿をしたという出演者と再会!なんて類まれなこともあったし、みんな良い笑顔だったのだ。

舞台が掃けた後は出演者やマスターと音楽談話に花が咲き、店を出たのが午前1時前だった。
っで、小雨がパラついていたので直ぐにタクシーを拾おうとしたけれど空車の車が止まってくれない。
実は銀座では22時から午前1時までの間、正規のタクシー乗り場でしか客を乗せてはいけない決まりになっているのだ。
結局、午前1時になるのを見計らってタクシー乗り場の対面へ渡り、待つことなく乗車できたのでこうしてこの文を書いているのだけど。
由井さんは明日朝早く仕事があり軽井沢へ戻らなければならないので、隣の部屋でグッスリ寝ています。

なんで僕ももう寝ます。
オヤスミナサイ。

今日の写真は有楽町駅へ由井さんを迎えに行く時に写したマリオンのくぐりぬけの風景です。
by jun_hara | 2006-12-15 01:20 | 出来事

このHPを始めた理由

さてさてこのHPを始めてどれくらいの月日が流れただろうか。
そもそもこのHPをやるきっかけは由井さんのライブ後の打ち上げで
「あんなショボいHPだと来るお客さんも来ませんよ。
 なんなら僕がゆうげん荘のHPを作りますよ。」
と言ってしまったのがきっかけで、あくまでもゆうげん荘のHP作成の実験として始めたのだった。
だから別に自己主張をするためとかエンターテナーとしてとかそんなものは一切なく、ただただ実験をここでして上手くいけばゆうげん荘のHPに導入するだけのためだった。
(それにしたら長いこと続いているな~と我ながら思うけどね。)

しかし始めてみるとこれがなかなか手ごわい。
由井さんに「日記はできるだけ毎日書いて下さい。」と言うためには僕も有言実行しなければ説得力がない。
もともとメールも大嫌いで何か伝えたい事があればすぐに電話してしまうし、大学に入るまで親から「この子は本当に日本人なのだろうか。」と言われた程文才がない身としては、いまだにこうして活字にすることも苦痛なのだ。

それがわかっていても僕のHPについては「こうするべきだ」とか「これはいけない」とか言ってくる人がいる。
本来ならそれはありがたい意見として聞き入れるべきなのだろうけど、もともと無責任に始めたHPだし、他の優秀なHPやブログと比較されても、そんなことはできるはずもない。
何より商売でやっているわけでもないし自分のペースは乱されたくないのだ。

要するに嫌いなものは嫌いだし出来ないものは出来ないのだ!

僕の日常生活がこのHPによって乱されるのは本末転倒だし一番誤解してほしくないのは、僕がライブをやっていることさえ、目立ちたいからでも主張したいことがあるからでもなく、全て音楽好きの実験にすぎないと言うことなのだ。

だから集客云々とか周りに言われても本人自身の目的が違うので、最低限の事意外そんなものはやりたくもないし根本的にできない。それでも営業努力をしなければならないとしたら答えは簡単で

「僕のライブは終了します。」

ってここで書いてしまえばいいことだ。

だからこのHPやライブを始めたことの原点に関しては僕の中でブレはありません。
あくまでも他者のHPを作成することにおいてのプロトタイプだし、そもそも僕の中ではHP作成に完成形などない。ライブにおいても舞台に立ってみなければ他者のパフォーマンスに意見をしても説得力がないどころか、その舞台に立っている人の心は解らない...

こんなこと書き出したら切がないからこのあたりで。

って、何にムカついているかはハッキリしてますけど。プンプン!
by jun_hara | 2006-12-13 23:59 | 独り言

YAMAHA忘年会

e0027033_1642345.jpgこの二日間東京では中途半端な天気で、傘を持っていくべきなのか判断の難しい天気が続いている。
さて昨日はYAMAHAのロビーでのコンサート。
何時もの事ながら人は疎ら。でもこの場所でやる意味はYAMAHAのスタッフに聴いてもらう意味が大きい。
池袋のスタッフで正社員は3人。後はバイトの若い子達なので僕らの演奏を初めて観る人も多い。
僕はトリだったのだけれど機材撤収をしている時スタッフのリーダーの方から「プロみたいでしたね。」って言われたので「プロですよ。」と切り替えしておいた。そうこれは冗談のようで冗談でもないしね。
今回の演奏を聴いてそのスタッフの一人がソングライティングに入りたいと言ったらしい。
これは大歓迎なのだ。

演奏終了後、斉藤先生、清水さん、黒田さんと僕の4人でささやかながら忘年会へ行くことになった。池袋の小洒落た焼き鳥屋さんで。僕は手羽先とかカワは駄目なのだけれどホルモンならば大好き。ちょっとだけのはずが、みんな同世代なので話しも盛り上がって気付いたら23時30分をまわっていた。今はこういう時間の過ごし方が一番心地良い。
願わくば来年もまたこの調子でYAMAHAのレッスンが盛り上がってくれるならば、僕はそれだけで楽しいのだ。

セットリスト

1.生まれた街で with a A.Guitar
2.そんな暮らしの中で(風カバー) with a A.Guitar
3.遠距離恋愛 with a G.Piano
4.女友達 with a G.Piano

今回の写真は富岡八幡宮横の紅葉です。
by jun_hara | 2006-12-13 19:02 | 出来事

SHIWASU

e0027033_1505535.jpg土曜日とはうって変わって東京は空気の淀みがない晴天に包まれた。
今日は今年最後のYAMAHAのレッスン日。
本来なら「良いお年を」が挨拶になるのだけれど、12日にYAMAHAのロビーで僕と清水さんを含めた斉藤先生門下のコンサートがあるのでこの挨拶は後日に。

今日のレッスンにはまるちゃんが見学で参加。まるちゃんはピアノではクラシックに長けている。だから音符ならば譜面を絵画でも見るかのように初見でできてしまうのだ。しかし最近頼まれて始めたバンドから手渡されたのは所謂コード譜で、歌詞の上にギターコードが載っているものしかない。極端な例で言うと、アメリカ人から日本人に「同じ近隣のアジア人だからハングルも読めるだろう。」と言われているのと同じ状態なのだ。
そこでどうすればこの難問にアプローチしたらよいかという具体的な方向性が得られるものとして、今回の見学を僕が勧めたのだ。

結果としてはこれは良かったと思う。少なくとも斉藤先生のやっている池袋YAMAHAのソングライティングコースに関しては、クラシック出身の人がポップスへアプローチするための案内をやっている側面が強いからだ。斉藤先生自身がピアノに関してはそういう経路をたどって来た人なので、その結果は確信を持っていたから勧められたのだ。

さて今日は東京で今年最後の僕のライブの日でもある。
ブッキングから今日の僕の出番は3番手ということは決まっていたのだけど、一番手のRIE吉ちゃんのギターのバッキングをやる約束をしていたので「バッキングが必要な曲だけコード譜をコピーしといてね。」って頼んでおいたのだ。

Miiya Cafeでの持ち時間は40分~45分ある。なので大体の出演者は7~8曲くらい用意する。そしてRIE吉ちゃんが用意したコード譜は5曲だった。あとの2曲はウチコミをバックにした曲なのだ。

前回10月のMiiya Cafeではハッキリ言ってお客さん0人。なので出演者にとってはやりたい放題で、僕などは全員のバッキングなんかやってしまったのだ。これがまた楽しくて楽しくて、その時にRIE吉ちゃんとは「また一緒にやろうね。」と言っていたのが今日になったのだ。

さすがに今回は前回のように類まれな幸運?はなくお客さんは居るわけで、RIE吉ちゃんは少々緊張していた。でもこれが当たり前だから色んな状況でステージをこなすのがいい経験やいい思い出になっていくのだ。だから僕としては兎に角「楽しみましょうオーラで包み込めばIt's all right!」なのだということでやってしまった。でも本当にこれでいいのだという結果だった思う。だって少なくとも僕はRIE吉ちゃんと一緒にやれて楽しかったのだから。

RIE吉ちゃん。また近いうちマスターには一緒にブッキングしてもらおうね。
僕のベースサポートのP太郎もRIE吉ちゃんのキャラが気に入ったみたいだしね。
そのうちRIE吉ちゃんのバッキングはフルバンドになっていたりして。

さて僕自身の演奏については今年最後としては、まずまずじゃーなかっただろうか。
今年9月からPちゃんと二人三客でやってきた集大成..と言えば大袈裟か、今出来る二人での演奏は出し尽くせたのだから。珍しく僕は歌詞も飛ばなかったしね。

さて来年のことを言うと鬼が笑いそうだけど...書いてしまえ!
来年はフルバンドを結成しライブとレコーディングをする事に決めました。
いろんな人の協力を得る事が出来てバンドのメンバーはほぼ確定。
それとバンド活動ではメジャー経験のある斉藤先生にもスーパーバイザーを承諾してもらっている。
勿論、定期ライブはPちゃんとの活動が中心になると思うけど、来年の初夏頃を目途にしてバンドのお披露目準備をしていきますよー。
だからこれからはバンド用の編曲のためにスコア譜とプロト音源の作成に傾注しなければならないのだ。
でもこれが僕の一番やりたかった音楽の形態だし、そろそろアクセルを踏みこまなきゃね。

セットリスト

Opening.記憶に残ってる with a A.Guitar( and on E.Bass by P-TARO)
1.かわりばえのしない毎日 with a A.Guitar( and on E.Bass by P-TARO)
2.隠れ家 with a A.Guitar( and on E.Bass by P-TARO)
3.静かな風景 with a A.Guitar( and on E.Bass by P-TARO)
4.生まれた街で with a E.Piano( and on E.Bass by P-TARO)
5.雨の街を(荒井由実カバー) with a E.Piano( and on E.Bass by P-TARO)
6.君と歩いた青春(風カバー) with a E.Piano( and on E.Bass by P-TARO)
7.遠距離恋愛 with a E.Piano( and on E.Bass by P-TARO)
8.女友達 with a E.Piano( and on E.Bass by P-TARO)

今日の写真はMiiya Cafeからの帰路に見える数寄屋橋のSONYビル前にあるX'masツリーです。
by jun_hara | 2006-12-10 23:59 | 週末

雨の中の晴間

e0027033_21174531.jpg今日は九段下で15:00から4回目のカウンセリグの日。
話した内容は当然公開できないけれど、いつもながら自分の話すことを正確に受け止めてくれているし、忠告も腑に落ちるものだった。

その後2ヶ月ぶりにカットのため表参道へ。しかし、しくじった。アトリエ302の土曜日はもうひとりのスタイリストも居て、そこらあたりの美容室と同じ状態になるのだ。しかし、明日は池袋のYAMAHAが13:00からあるし、夜はMiiya Cafeでライブなのだ。だから今日しかなく2ヶ月ぶりの訪問となった。でもそんな期間が開いたと思わなかったのは、10月末にスセリさんの舞台を一緒に観に行ったことと、メールのやりとりがあったからだとお互い納得した。
カットについては長めにしてほしいと伝えた。結果、これなら丁度1ヶ月後に来るのにいい感じということになった。

今日の東京は雨模様。でも心の掃除と身なりの掃除をしたので気分は晴れ模様だった。

今回の写真は表参道にあるサンマルクカフェの席からの風景です。
by jun_hara | 2006-12-09 21:17 | 週末

宿命

e0027033_21313530.jpg今日借りてきたDVD砂の器を観た。
企画から17年の歳月を経て昭和49年(1974年)に放映された映画である。

この映画を初めて知ったのは高校3年の生物の授業だった。
日頃はクールに授業を進める先生が日曜日にテレビで放送されたこの映画を観て、50分の授業がこの映画の解説で始終したのだった。
特別思い入れがあった先生ではなかったので名前は憶えていないが、授業で脱線する話しは当時僕のような醒めた学生でも興味が湧くもので今でも幾つか思い出せる。

『人類はやがて空気からあらゆるもの作る可能性があること』
『アミノ酸の生成物である旨み調味料味の素を食べ過ぎるとバカになること』
『自分は高校生の先生でよかった。これが小学校の低学年なら私が「右を向け」と言ったらみんなそうするだろう。こんな恐い事はない』
とか。

この先生は僕らを大人として話しをしてくれていたのだな。
その先生が砂の器の話しをしていたら後10分で授業終了のチャイムがなる時に、堪えきれず嗚咽しながらこの映画の凄さを語り続けたのだ。

さて話しの内容についてはWikipediaからその小説の解説を引用したほうが的確なので下記にコピペします。

『砂の器』(すなのうつわ)は、松本清張の長編小説。1960年5月17日から1961年4月20日にかけて『読売新聞』夕刊に掲載。同年光文社(カッパ・ノベルス)刊。
駅の操車場で起きた殺人事件を、東北訛りと「カメダ」という言葉を手がかりに追った社会派推理小説。特に傑作として高く評価されている。
社会的背景として当時のハンセン病に対する根強い差別を痛烈なまでに批判し、大きな話題を呼んだ。また、ミステリーとしては方言周圏論が事件の重要な鍵を握っており、地理学的観点からも興味深い作品である。現在では時代変化によって、映像化されたように人間性による感情を押し出した方が作品として優れているとする評価もある。


今回のタイトルにした宿命とは、映画のクライマックスで演奏される曲名。
映画の本編ではこの曲を背景にハンセン氏病...旧称・癩病(らいびょう)に罹って放浪の旅を続けた父子の悲惨な映像が映される。これは映画にしか克明に表されていないらしく、原作者の松本清張も映像の力に納得したらしい。

このシーンには今でも厳然として内在する人間の性(さが)が凝縮されている。
偏見、隔離、いじめ、トラウマ...それと親子の情愛、人間の慈悲。
人がこの世で生まれて死をまっとうするまでには、善悪では決して判断できない紆余曲折があり、宿命としか言いようのない境遇の中で生きなければならないことに気付かされるのだ。

僕は前回のカウンセリングで「直近で何がしたいのか」と尋ねられた時
「難しいですね。近頃何がしたいと言うよりも、何かをしなければならない様なものは感じています。
 直観的なものなので理屈では上手く説明できないのですが...。」
と答えた。
この言葉に先生も深く肯かれたことをハッキリ憶えている。
おそらくこれが歳を経て解かりつつある”宿命”と言う言葉に集約されるのではないだろうか。

僕はこの映画を観るのは初めてではないように思えた。
でも全編を通してしっかりと観たのは今日が初めてだ。
ましてや以前観たとしても10代か20代だから、この深遠な人生ドラマはわからないだろう。
4半世紀を経て観れた事はやっぱり宿命だったのだろうか。
by jun_hara | 2006-12-08 21:32 | 独り言

CTスキャン

e0027033_21255859.jpg今日は東京医科歯科大学病院で放射線部検査(CT検査)を受ける日なので9:00前には御茶ノ水に辿り着けるよう部屋を出た。
初診とは違い予約されているせいか、まるで切符を買うかのように機械で手続きを終え、待ち時間も殆どなく「原さん、どうぞ。」と検査室に入っていった。

検査の前に準備をしながらマニュアルを読み上げているかのような中国訛りで、しかも緊張がハッキリ伝わってくる感じで質疑応答をしていく。
明らかに日本人ではないし博士号をとった医師でもない。後でわかったことだけど苗字は明らかに中国のものだった。
と言うのもCT検査ではその映像の鮮明度を上げるためだと思うが、造影剤を静脈に注射される。

僕は頭痛や歯痛以外は結構我慢強い方なので最初は別に気にしていなかったのだけど、2分ぐらい過ぎた頃だろうか、注射をさしている左手がどんどん圧迫するように痛くなってきたので、放射線技師を呼んだ。

その結果、静脈注射の造影剤が血管を外れて体内に注がれていたのだ。
でもこれに驚いたのは、技師や看護士、それにこの注射をしている中国人のインターン?の方で、直ぐに針を抜いて皆が僕の左手をもみながら「大丈夫ですよ。これは有害にはなりませんから。」とか僕を説得する口調で走り回っていた。

僕はその時何よりもしたいことが、この検査を終えて帰って床に着く事だったので、自分のことながら安物の喜劇をみているかのようで面白かった。

結局、左手は冷やすためのシップを貼って、性懲りもなく今度はまた同じインターン?が右手に針を刺したのだ。ただ今回は周りの人も監視のもとで行われたので無事CT映像は撮れたらしい。
検査結果は1週間後の14日にでるのだけど、放射線技師は僕との気になる会話を残したのだ。
技「右耳の上あたりにしこりはありますか?」
僕「ええ。それはMRIで観ましたから。脂肪腫らしいですね。」
技「そうですね脂肪なのですが、それだけじゃなくて。」

会話はここで終わった。まーMRI検査の時も同じような会話をしたので検査結果を聞くまではなんとも思わない...どころか不謹慎であるけど『病弱な自分の人生ドラマの終わり方』みたいなことを考えていた。

ただ今回1番驚いたのは金額だ。
最初これを見間違えた。
医療費の精算も診察カードを機械に差し込んで無人で支払うシステムになっている。
僕は最初、患者負担額は1180円と見誤ってどうしてもっと金を要求するのか戸惑った。
がっ、よく確かめてみると1桁違う。
今回の総医療費は33920円、患者負担額は10180円。
愕然とした。
と言う今の僕は頭痛も再発していないせいか、検査結果よりお金のほうが重かったのだ。
まーしかたあるまい。
なるようにしかならないので、今日のまな板の上の鯉のように、あるがままを受け入れるだけなのだ。

今日の昼飯は木場のヨーカドーにあるPoPoLaMaMaでFチーネキノコチーズクリームを食べた。
今日は通常でも安いパスタが全品半額なので、295円ですんだのだ。
このPoPoLaMaMaは門前仲町にもあるのだけど、こっちは20人近い行列をしていた。

今日の写真は寝ずの番のジャケットです。
脚本は故・中島らも。
なので台本は忠実な関西弁だろう。
しかしキャスティングが関西人で統一されていない。
それで最初は期待せずに観ていたのだけれど、関西弁と言うか大阪の落語界の会話としてイントネイションも違和感はなかった。
特別観たほうがいいという映画でもなかったけれど、ここまで方言指導が徹底された邦画はなかなかないと思う。
「アホ」の台詞も上手い事、間があったし丁寧に作られていた。
でもこれはレンタルDVDだからで本編を映画で観ていたら関西人としては「金かえせっ!」といったレベルです。
by jun_hara | 2006-12-07 22:00 | 出来事