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僕も爆発する時はするのだ!

今日は昨日の反動か、会社で思いっきり爆発してしまった。
実は今日から別のプロジェクトへ参加することになったのだが、資料を見ていて
「こんなもんで何がわかんるんじゃ~!」
とか
臨席のK君に「これどういう意味?」ってたずねて
K君が説明し出した時に
なんで今日一緒に参加することになったK君が説明できるのかということに怒りが生じて
「それはおかしいやろ。なんでそんな情報をチームのメンバーが共有せんと数珠繋ぎみたいに情報伝達せなあかんねん。」(言葉は違えどなんか似たような事)
ってオフィス中に聞こえるくらいの声で吼えてしまったのだ。
知らなかったメンバーが悪いとかではなくて知らせないリーダーが悪いのだということを前々から抱えながらいたのです。
申しわけないのはK君がビックリして僕をなだめた事。す、すまんです。大人気なかった。
でもね、この考えというか怒りは今でも変わっていないのですよ。でもK君は巻き添えでしたね。
僕は不幸にも(自分の選択で)社会心理学を専攻して通称網走刑務所というゼミで鍛え上げられたせいか、集団力学やリーダーシップやメンバーのモチベーションには人並み以上に敏感になってしまったのです。
まずは情報の共有はリーダーの采配で決まるもの。
不思議な事に今のプロジェクトのリーダーは誰だかわからない状態。
要件定義を全部把握している人は明日から別の場所にいってしまうし。
大体プロジェクトマネージメントをするものが詳細設計もやったりプログラムのデバックをやっていたりすること事態がおかしいのだ!
プロジェクトマネージメントやリーダーSEを担当するなら、プログラムを見る時間なんてないはずで、そんな時間があるなら全員の意思疎通を図るためにミーティングを計画したり、プログラマーに本人で考えられるような程度の指示とサポートをやれば良いわけで、これらの事をやるにはプログラムのコードを見る暇なんてあるわけないのだ!
とどのつまりはプログラマーから卒業できていないものがリーダーSEになることが間違いで、根本的にこの業界で起こるプロジェクトの失敗(予算オーバーも含む)はここに帰結することが多いのだ。
まーそれは大半が家族を抱えて正社員をやめるわけにはいかないサラリーマンだから仕方ないのですけどね。
ただチームのメンバーによる情報の共有は当たり前の話でこれをやらないのはある意味卑怯だと思う。
これはこの業界の矛盾点で、日々新しくなる技術に対応するにはプログラムをさわっていないと実践についていけないから、SEになっても自分の持分のプログラムは確保しておくみたいなことで保身ができてしまうからなのですね。
実際、この業界の技術者がクビか会社がつぶれた時に転職するとしたら
「プロジェクトマネージメントをやっていました」とか
「設計は出来ますがその技術は知りません」では誰も雇ってくれないですからね。
かれこれ8年前、僕の職業選択として今の立場を貫く理由を元IBMで部長だった社長さんに話した事があったのです。
その社長さんが仰った言葉は今でも僕の考えを支えてくれています。
「それは素晴らしい!それじゃー原さんを誘っても断られるわけですね。
でもその考え方は決して間違ってはいないと思うよ。
この業界に居て昨今の技術革新についていくならそうすべきだ。
うちだって進捗管理しかできない年寄りの連中なんて何処のプロジェクトにも紹介できるわけがないからね。
でも技術があるなら何歳でも雇いたいくらいだよ。」
という言葉だった。

僕がこの業界で正社員に誘われてもならず、生き抜いていくためのポジションとして今の行き方を選んでいるのはこれが第1の理由なんです。
そりゃーリスクもあるし権力なんて持てることは捨てなければなりません。
でもそのかわりではないですけど生きている誇りを実感し、弱い立場のこころは遥かに理解できる訳で、それなりの戦略を考え続ける力やチームワークを自覚し続けられるのです。
ただ、こういうことを考える時に限って所謂営業トーク駆け引きで説得しようとするような力が近づいてくることが多いのですけどね。
残念ながら僕の社会人経歴の第1章は営業だったので、この手は一番うんざりするのです。
だから僕もそれがわかったときは社交辞令的に応対をするのですが、さすがに自分のこころまでは騙せないので今日(正確には昨日)のような爆発をしてしまうのですね。

というような少々自己嫌悪と凹みを感じながら帰宅した後の今日でした。
ってな休日とは天国と地獄のような落差を生き続けていくのだな。
哀しいかな少なくとも大人ですからね。


という訳で明日もまた仕事なのでこのへんにします。
ではでは。
by jun_hara | 2005-11-02 01:59 | Comments(0)


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